ライフスタイル本で常に人気があるのは、パリジェンヌに関するものだそうです。

特に最近発売された「フランス人は10着しか服を持たない」は、タイトルが効いてます。というのも早とちりして、「10着だけしか持たないの!?」とびっくりするからです。

しかしよく説明を読んでみると「夏10着冬10着春秋10着コート含まず」だそう。
それって、すごく服持ってるじゃん!と突っ込みたくなりますよねっ。

ちなみに私は毎シーズン2パターン程度でやり過ごしています。パリジェンヌよりある意味スゴイです。田舎だからお洒落をする機会が少ないからかもしれません。
出かける時は車だし、たいてい行き先はスーパーかドラッグストアか道の駅だからです(笑)。

だから、クローゼットの中にはお洒落服が眠っています。いつ着るのか?というエッジの効いた服もチラホラ。
まあ、サイズ的に着られないものもありますが、それなりに気に入ってお金を払って買ったものなのでなかなか手離せません。

クローゼットをバァーン!と開けて「さあ、何を着ようかしら!?」…なんて、やってみたいものです。

私の場合、バァーン!と開けるとまず真っ黒な闇が口を開けています。
黄泉の国のようです。
黒い服だらけで、喪服もどこにあるのかわかりません。
我ながらよくここまで黒っぽいな、と思います。自分が心底、黒が好きというのがよくわかります。

とはいえ、明るい気分になりたくて、カラフルな色を買う時もたまにはあります。ですが、数年に一度の整理で、売ったり捨てたりしてやはり残るのは黒。それに白いシャツと好きな緑青色がポツリポツリ。

ここでハッとします。これってすごくパリジェンヌっぽくないですか?。私の勘違いでしょうか?足りないのは黒のミニドレスぐらいかしらん…?

しかし、冷静に見てみると黒い服ばかりでお坊さん臭を感じます。…これはパリジェンヌではないな、と(笑)。

私達のように妙齢になってくると、好みは限定されてきますが、やはり明るい色を取り入れないとさびしい感じになってしまいます。
墨染めの衣ばかりではちょっとね。肌もくすんで見えちゃうし。
なので、最近は購入するしないに関わらず明るいトーンの色を気にして見るようにしています。

本当にお気に入りに出会えたらいいな。またクローゼットを整理して、ファッション誌を買ってときめこう。

小学生の頃、母から「本屋に行ってエル・ジャポンを買ってきて」とよく頼まれました。その若い頃のお洒落な母を少しは見習おうと思います。

お金を握り締めた小さい私は、本屋に走っていって、元気に「エロ・ジャパンください!」と店員さんに言ったものでした。

ちなみに母は今もお洒落です。