鉄道模型のプロフェッショナルが教えてくれるジオラマ作りのワークショップがあるということで、モスコ編集長とともに、子連れで参加してきました。
場所は城南島にある「ART FACTORY城南島」。
埋立地の工場地帯に突如現れるアート施設はなかなかシュールです。
会場に入ると、色鮮やかな山や市街を、汽車や新幹線が走るジオラマがあり、大人も子供もときめきます!
今回作るのは、手のひらサイズの箱庭的ジオラマ。
サンプルが展示されていて、桜の木の下でのんびりする人、山や水辺の風景、、、眺めているだけで癒されます。
まずは工程をチェック。ざっくりいうと、地面の土台をつくり、草や水辺を生やして、お好みで木や石、じゃりをあしらい、人をのっける、という具合です。
編集長は「老人と海」、私は「森の向こうに見つけた湖」をテーマにしました。
自然回帰願望がエスカレートするまんなか世代に負けず、子どもたちも「ピンクの桜を生やしたい」「紅葉がいっぱいの木を植えたい」とナチュラリストなコメントを連呼。
まぁ箱庭作りなんだから当然ですがね。
さて、作ります。
発泡スチロールの土台に、紙粘土で地面をこしらえます。
部分的に盛り上げて山をつくったり、小さな水色のプラスチック板を埋め込むようにして水辺をつくったりなどしてベースをつくったら、全体的に茶色いパテを塗り、地面ぽくします。
砂や葉っぱはそれっぽい素材があって、接着剤をつけるだけで雰囲気が作れます。
地面のパテが乾いたら、砂絵を作る要領で、砂っぽくしたい部分に接着剤をつけて砂をふりかけ、逆さにして無駄な砂を落とします。
次に、草素材の部分も同じくつくります。私たちはやりませんでしたが、静電気を起こす装置を使って、つんつん立ち上がる草を表現することもできるそうです。
作業に没頭するうち、本物っぽい大地が出来上がってきました。
次に木を作ります。
束にした針金から、数本をとりだして少しねじり、その先端を枝分かれさせながらねじり、、と繰り返して枝をつくっていきますが、これが結構むずかしい!
枝の位置が不自然になったり、枝の数が少なすぎて殺風景な感じになったり。
でも隣の席の方をちらと見ると、きちんと細かく枝分かれした木が、、こういうのって性格が出ますね。
なんとか木をつくり終え、枝にアクリル絵の具で着色し、乾いたらボンドをつけて、葉っぱ素材にくぐらせれば完成です。
森を表現するにはこれでは寂しいので、地面にボンドをつけて、葉っぱ素材を生い茂らせてみました。アクセントに石ころとか砂利も入れてみました。
最後は人です。男性、女性、座る人、かばんを持つ人、などジャンル分けされた小さな人形が。杖を持っていたり一人ひとりちがって選ぶのが面白い!
しかし全身1センチほどの人に色を塗るのは、老眼が始まりつつあるまんなか世代にはきつかった! うーんとうなりながらつまんだ人形を目から遠ざけ、ざっくりと着色する親を横目に、子どもたちは顔、上半身、下半身、手足まで細かく、すいすいと塗り分けていきます。
ボンドで人を配置したら、出来上がり!
編集長はさすが美術系大学出身。ご本人的には不本意の様子でしたが、山と海のコントラストが素敵。人も、顔と洋服の上下をしっかり塗り分けています。
始まりかけた老眼のせいで、人は全身真っ青になりました(涙)。しかしながら、適当につくってもなんとか形になるのが、ジオラマの良さかもしれません。
しつこいようですが、この年になると自然回帰願望が高まるもの。
架空の森をイメージしながら手作業に没頭し、リフレッシュできました。
ART FACTORY城南島
http://www.artfactory-j.com/
東京都大田区城南島2-4-10
TEL:03-6684-1045
ART FACTORY城南島では、ワンコイン500円で体験できるワークショップを毎月開催しています!
日程はホームページをでご確認ください。