今年の夏はすごく暑かったり、いきなり涼しかったり、なにかとしんどかった…。

家の事情に加えて、何が一番つらかったかというと、人生で初めて胃腸の調子がめちゃくちゃ悪かった夏でもあった。

原因はわからない。
自律神経なのかもしれないし、夏バテなのかもしれない。

とにかく食べると気分が悪くなってしまうので、猛暑だっていうのに、主食はお粥とうどんだった。

おかしなもので、胃腸は無理だと悲鳴をあげているのに、気持ちはがっつりしたものを食べたくなる。

餃子〜、ラーメン〜、ハンバーグ〜、と、ぶつぶつ言いながら、素うどんをすするのだった。

そして、胃腸が悪いと、自然に前傾姿勢になって、どっと老け込んだ気がする。娘に、「おじいさんか!」とつっこまれながら、うめいていた。

病院に行って胃腸の調子を整える薬をもらって、今も飲んでいる。
これでまたひどくなるようだったら、検査だろうね。

そんな夏でも、日常の諸々の用事はやらなくてはならない。

自分は食べられなくてもおさんどんはしなくちゃならないし、娘の課外授業や部活の送迎やお弁当の支度、その他の家事、用事。

ほんとにダメな時は、「今日はダメです宣言」をして、ぶっ倒れていた。

それでも平成最後の夏だ。

何か夏らしいことをしたいと、薬味たっぷりの素麺を作ったり、スイカを切ったり、とうもろこしを茹でたり、なんとか夏を演出していた(笑)。

そんな時、胃腸がダメダメだという私の事情を知ったママ友が、
「ポストにいいもの入れておいたよ」と、ラインをくれた。

なんだろう?と袋を開けると、中から出てきたのは、深紅のパンツ!
ひゃあぁあ!
しかも深履きのレース付き!

メッセージは、「お腹がよくなりますように」。

じーん。
手触りの良さに、よく見ると、トリンプのスロギーだった。
尊い…!

赤パンツ効果か胃腸は小康状態になって、なんとか食べられるものも増えてきた。イェーイ!

少し調子が良くなったので、気温が下がる夕暮れ時に、体力づくりがてら、娘と散歩に毎日出かけることにした。

夕闇の心地良い風が吹く田んぼ道。

娘と手をつないで、くだらないことを話しながら、ぶらぶら歩く。

ふと、このままこのお散歩が永遠に終わらなければいいのに、と思った。

平成最後の夏はちょっと小振りな娘の手の愛しい温もりと夕闇。
そして赤いパンツ。

なんとも、結構、幸せな夏だったな。