あろうことか大雪予報の日に婦人科の検診だ。
前日から天気予報とにらめっこして、もし積雪や道路凍結で、病院のある水戸まで辿り着けなかった場合、予約を取りなおさなくちゃなぁと、面倒なことで気を揉む。
さらに婦人科の検診というダブル憂うつだ。
しかも予約は午前中の9時半。
早い。
路面の状態が気になる。
雪の状態にもよるけれど、自宅のある常陸太田市から水戸までは、1時間以上はみなくてはならない。
果たして、明日の朝の景色はどうなっているのか、と心配しながら眠った。
目覚めると、かなりの雪が降っていた。
積もり始めたばかり、そしてこれからどんどん積もると言った具合か。
降り方がだんだん強くなってくる。
午前中、大雪の予報が出た。
予定より30分早く出ることにして、婦人科の検診に備えての支度の段取り。
シャワーを浴びたり、脱ぎやすい服に着替えたり。
いざ、水戸の日赤へ。
スタッドレスタイヤに変えてある車で自宅をそろそろと出発した。
辺りは一面真っ白。
雪化粧とはよく言ったものだ。
美しい。
そろそろと車を走らせていく。
あれ?なんだか楽しい。
雪景色が綺麗だ。
あれだけ億劫だったのに不思議だ。
一面の銀世界に見とれながら、一種のカタルシスを感じた。
何もかも白くしてしまう雪。
真っ黒な?私の心も浄化されるようだ。
畑や田、
雪の重みでしなった竹林。
白くけぶった山々。
嗚呼、山水画の世界。
大人になってからというもの、
雪は厄介なものでしかなかったが、
久々に童心に帰った気分。
あれ?そういえば先日の大雪の時も
庭で雪にダイブしてたような。
ま、なにはともあれ、
美しい雪景色で
私の心は軽くなったのだ。
婦人科の検診なんて
なんのことはない、と思った。
でも、やっぱり痛かった!
うえ〜ん!泣。