なぜか今年の秋は、例年になく柿の実がたわわに実った。
ここ数年、剪定してからというもの、少ししか実がならなかったのに、今年は違った。
そしてなぜか毎年繰り広げられる柿をめぐっての鳥たちとのバトルもなかった。
小さな鳥なら、つつかれてもまあいいかと思うけれど、今年は、柿が熟すタイミングを見計っているカラスとの睨み合いもなかった。
こと、柿に関しては不思議と静かな秋だ。
柿はのんびり赤くなって枝をしならせていた。ものすごい数だ。
そして近所のおばあちゃんが決まって声をかけてくる。
「まだ、とんないのけ?」
欲しいのはわかっている。とったらあげるから、焦らせないでほしいと思う。
天気の良い週末、一回目の柿をとる。大きなダンボール3箱とれた。
一箱は旦那の実家へ奉納。
残りは、実家、親戚、近所、友人達に送った。
しかしまだ柿は木の半分しかとっていない。
自分の家の分も大量にある。どうしたものか。
とにかく毎日夕飯の後に、家族3人で4つか5つ食べることにした。今日までざっと120個以上は食べている。
こんなに柿を食うている秋は初めてだ。
美味しい。ビタミンCの女王だが、食べ過ぎると身体を冷やすらしい。にもかかわらず食べまくる。
美味しい。
私の好みは熟す一歩手前か、ちょっとだけ熟した柿だ。
ふふ、なんだかエロティックだ。
こんなに柿の実がたくさん実って美味しくいただける。
自然の恵みはありがたい。
そして自然の甘みがこんなに優しく、美味なものとは。
涙がでそうだ。
年だね。
残りの柿をそろそろとってしまわねば。
来年の豊作も祈りつつ。
ちなみに柿以外、この秋は目まぐるしい事ばかり起こっている。
これも自然の摂理なのかしらん。