1年の始まり、いつもよりも人に会う機会が多くなります。お年賀ほど大げさなものではなく、ちょっとしたプレゼントを贈りたい…。アロマクラフトは、そんなときに便利です。そこで今回は、リップクリームとバスソルトのレシピを紹介します。ハーブパウダーで色づけするだけで、ぐっとプレゼントらしくなります。
ハーブパウダーは、アロマテラピー専門店の「生活の木」で売られています(300〜400円程度)。パウダー状になっている食用のハーブなので安全です。ハーブティー用のハーブをミルで粉砕するという手もありますが、どうしても粗くなってしまいます。ハーブパウダーのほうが全体的に色が行き渡り、仕上がりがよくなります。
リップクリーム(リップクリーム容器1本分)
みつろう | 2g |
スイートアーモンドオイル | 5ml |
ローズパウダー | 豆さじ2 |
精油(レモン) | 1滴 |
- ① ビーカーにみつろうとスイートアーモンドオイルを入れ、湯煎にかけます。
- ② みつろうが完全に溶けたら火を止めます。
- ③ 湯煎にかけたままローズパウダーを少しずつ加えて、ダマにならないようによく混ぜます。
- ④ 湯煎から下ろし、ローズパウダーが沈殿しないように混ぜながら、精油を1滴加えてさらによく混ぜます。
- ⑤ リップクリーム容器を立て、④を静かに注ぎ、表面が固まってからフタをします。
リップクリームの容器は、アロマテラピー専門店や東急ハンズなどで購入できます。手順はご覧のとおり簡単で、たったの3分で完成です。ローズパウダーの色は唇には付きませんが、やさしいベージュピンク色のリップクリームを見るだけでも心温まります。今回はローズを使いましたが、いろいろな種類がありますので、好きな色のハーブパウダーに変えることができます。
スイートアーモンドオイルとレモンは皮膚を軟らかくしてくれます。お好みの植物油脂と精油でアレンジして作ってもいいですね。唇に塗るものなので、植物油脂は匂いの少ないものを、精油は刺激の少ないものを選ぶとよいでしょう。
次はバスソルト2種類のレシピです。
バスソルト(6回分)
精油 | 【Aタイプ】ジュニパーベリー、スイートオレンジ、グレープフルーツ、ホーリーフ、ローズマリー(各1滴) 【Bタイプ】マージョラム、ラベンダー(各2滴)、ヒノキ、プチグレン(各1滴) |
天然塩 | 大さじ6 |
ローズパウダー | 豆さじ4 |
ドライハーブ | 少々(Aタイプはローズ、Bタイプはラベンダー) |
- ① ガラスボウルなどに天然塩を入れ、その中にローズパウダーを加えてまんべんなく混ぜます。
- ② 精油を加えてさらによく混ぜます。
- ③ ドライハーブの一部を加えて軽く混ぜます。ドライハーブは飾り用なので少量を軽く混ぜるだけでOKです。
- ④ ガラス容器に移し、バスソルトの上に残りのドライハーブを飾ります。2〜3日置くとブレンドがなじみ、作りたてのときよりも深みのある香りになります。
このバスソルトは、友人ご夫妻にAタイプを、仕事でお世話になっている方にBタイプを差し上げるために作ったときのレシピです。
Aタイプは、以前アロマクラフトを一緒に作ったときに、ご自身で好きな香りの精油を選んでいただきました。お二人ともホーリーフを選んでいらしたので、ホーリーフ中心に香りをデザインしました。ホーリーフの少しエキゾチックなハーバルな香りは柑橘系とよく合うので、スイートオレンジとグレープフルーツを加え、体の温まるローズマリーとジュニパーベリーをプラスしてみました。
Bタイプは、毎日とても忙しい方へのプレゼントだったので、心身の疲れをほぐしてリラックスできるラベンダーとマージョラムを中心に、落ち着いた香りのヒノキとプチグレンをブレンドしました。
このバスソルトも、ほんの数分で出来上がり。手の付いたガラス瓶に移してプレゼントらしくなるよう仕上げました。
バスソルトを入れる容器には、フラスコ、試験官などの実験器具やおしゃれなデザインのガラス瓶など、工夫次第でいろいろなものが使えます。また、ドライハーブで飾ると鮮やかさが加わります(お風呂掃除のことも考えて、量は少な目がいいでしょう)。
このように、材料や見せ方をほんの少し変えるだけでも、いつものクラフトとはひと味違う印象になり、クラフト作りのバリエーションが増える楽しさもありますよ。