ようやく朝晩は涼しくなってきましたね。とはいえ、日中はまだ暑さも残り、マスクを付けて歩くと息苦しさを感じます。
今年は、水で薄めたハッカ油をマスクに吹きかけて使っていた方もいらっしゃると思います。ちまたで1,000円以上する値段で売られている各種スプレーと同じようなものを自分で作って、精油を身近に感じるようになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
さて、まだまだマスクを付けて行動する日々は続きます。マスクを付けっぱなしで肌荒れが気になるという話もよく聞きますが、案外忘れがちなのが唇です。
冷房の効いた部屋に長時間いると、知らず知らずのうちに唇も乾いています。特に、マスクを付けた状態だと、マスクの内側は蒸れています。マスクを外してそのまま放置すると、いっそう乾燥を促すことになります。
朝晩のフェイスケア時や就寝前に、リップケアも一緒にしてしまいましょう。特に、寝る前にリップクリームを塗っておくと、翌朝の状態が違います。また、歯磨きのあとにリップクリームを一塗りすると、少なくとも日に3回はリップケアする習慣が自然とできます。こうした小さな積み重ねで、唇の健康を保つことができます。これからの秋冬に、唇のカサつきを防ぐためにもよい習慣です。
リップクリームの作り方はとても簡単。当コラムで、ちょくちょく紹介しているハンドクリームとほぼ同じです。違うのは、材料の配分と容器くらい。小さなアルミ缶に保存して手でも付けるのもアリですが、リップケア習慣化のためにはリップケースのほうが断然使いやすいです。生活の木や東急ハンズ、Amazonなど、探せば結構いろんな所で売られています。
今回は、古くから肌によいといわれているハーブ「カレンデュラ」の浸出油を使ったリップクリームのレシピを紹介します。浸出油の作り方は、こちらで紹介しています。
◎ 材料(リップケース1本分)
ミツロウ 1g
シアバター 1g
カレンデュラ浸出油 5ml
精油 1滴(入れなくてもOK)
① ミツロウとシアバター、カレンデュラ浸出油を計量し、耐熱容器に入れます。
② 湯煎にかけて、ミツロウとシアバターが完全に溶けたら湯煎から外します。
③ 精油を入れる場合は、材料が固まらないうちに滴下し、豆さじなどでよく混ぜます。
④ リップケースに注ぎ、表面が固まったら蓋をします。
カレンデュラオイルはスキンケアによいハーブの成分が含まれているので、精油を入れなくても唇に優しいクリームに仕上がります。刺激が気になりやすい方は、精油なしにしましょう。どうしても香りを付けたい場合には、刺激がなく、食べ物や飲み物の味に影響しない精油を選びましょう。なじみやすいのは、レモンやマンダリン、少し変わったところではバニラあたりです。
マスクに隠れて気づきにくくなっている唇。先々、マスクなしで行動できる日が来たときのためにも、リップクリームでケアを続けましょう。