寒いのが嫌いです。毎年、冬になると体内エネルギーを奪われる感覚に陥るのが悩みです。
動き出せない、動かないとよけいに動けなくなる、という悪循環をどうにかしたくて、アロマで対策しようと考えたのが、今回紹介するバームです。
◎冬の寒さ対策バーム(仕上がりおよそ20g)
ミツロウ 6g
シアナッツオイル 5g
ホホバオイル 15ml
ブラックペッパー精油 1滴
ジュニパーベリー精油 2滴
ローズマリー精油 2滴
ベルガモット精油 2滴
① ミツロウ、シアナッツオイル、ホホバオイルを耐熱容器に入れて湯煎にかけ、溶かします。
② 自然に溶けてきたら、ときどき軽く混ぜます。
③ 完全に溶けたら湯煎から外し、精油を加えてよく混ぜます。
④ 保存用容器に移します。1ヵ月くらいをめどに使い切りましょう。
実は、ローズマリーとベルガモットは1滴ずつのはずだったのが、勢いよく出てしまって2滴になってしまいました。。ということで、濃度高めなレシピです。
このレシピは、「気持ちがよくて、やる気を起こすキリッとした香り」と「体をあたためてエンジンをかける」の2つをコンセプトに考えました。
最初は、ジンジャーを入れようと思ったのですが、香り的には意外に甘さを感じる精油なので、スパイス感のあるブラックペッパーを使うことにしました。香りと加温の両面で、ブラックペッパーを柱として、ほかの精油のブレンドを考えました。
上記のレシピでは1滴と書きましたが、自分で使ってみるために作ったものには2滴入れてみました。ブラックペッパーは刺激があるため、私が普段作るハンドクリームやフェイスクリームには使いません。実際、作りたてのバームを塗ったら、数分後に体中にピリピリとした刺激を感じたので、ここでは1滴で紹介しました。敏感肌の方は、ブラックペッパーを使わずにユーカリのほうがよいと思います。
ブラックペッパーに合わせたのは、ローズマリー、ベルガモット、ジュニパーベリーです。
ローズマリーは、ベルベノン、カンファーなどのケモタイプ(植物の生育環境の違いによって、同じ植物でも成分が異なること)が存在しますが、今回使用したのはOfficinalisです。ローズマリーは「やる気を出す香り」で知られていますが、私はいつも料理で使うハーブのローズマリーを思い出して、なんとなく食欲を刺激されます。なじみのあるハーブの精油ですが、高血圧やてんかんには禁忌です。また、皮膚刺激を感じる場合もあるので、薄い濃度で使ったほうがよいでしょう。
ベルガモットは、柑橘らしいフレッシュな甘さとさわやかな香りのする、ローズマリーと相性のよい精油です。光毒性のあるベルガプテンが含まれているので、脱フロクマリン処理(FCF)が施されている精油を使います。
ジュニパーベリーは、ウッディな中にすがすがしいグリーンを感じさせる香りの精油です。むくみ解消のトリートメントオイルを作るときに、グレープフルーツとよく一緒に用いられます。今回は、体をあたためる目的に合わせて利用しました。
で、最初の目的2つはどうだったのかというと・・・。
香りは思っていたよりも薬っぽくなり、体をあたためる面では、まあまあよいかな、という感じ。ランニングしに出かける前に塗って、なんとなくやる気を起こすおまじない的に使っています(笑)。また、最初の目的とは違っていますが、肩こりにも使ったりしています。
と、せっかくコラムを書きましたが、今日は気温が20度になるそうです。。