以前、ライターとしての取材で、ある科学者の研究室にお邪魔したことがあります。
その研究室の散らかり具合といったらものすごかった!
おびただしい数の実験用具が棚にぎっしり詰まり、さらには棚の上にもあふれていて、手に取ろうとすると落下するありさま。
けれどその研究室で、彼は1日いくつもの発明を生み出していました。
そこで思ったのは、アイデアを生み出すには、すっきり片付いた空間よりも、混沌とした空間のほうがよい場合があるということです。
世間的に、仕事や家庭における空間はすっきり片付けたほうが、行動がしやすくなり生産性も高まると言われていますが、その一方で、混沌とした空間のほうが生産性が高まるケースもあるということです。
ただし、だからといって、どこもかしこも散らかしたほうがいいということでは、もちろんないと思います。
研究室の例はかなりのレアケースです。
一般宅で混沌とした空間を真似した場合、アイデア力はもしかしたら高まるかもしれないですが、その一方で確実に生活はしにくくなるし、家族がいる場合は迷惑がかかると思います。
一人暮らしや、家族と空間を切り離した書斎などであればいいかもしれませんけどね。