私にとってティートリーは、香りを楽しむというよりも、機能性を活用するというイメージが強い精油です。その機能性とは、優れた抗菌・抗真菌・抗ウイルス作用です。

どの精油も少なからずこうした作用がありますが、とりわけティートリー、ユーカリ、カユプテなどのフトモモ科の精油にはパワフルな抗菌作用があります。これらの精油には1,8-シネオールという成分が含まれており、これが抜群の抗菌作用を持っています。

抗ウイルス作用にも優れているので、マウスウォッシュにも適しています。ティートリーを使ったマウスウォッシュは我が家では1年中欠かせません。風邪の流行る冬場だけでなく、常にティートリー入りのマウスウォッシュを多めに作っておき、外出先から帰宅したらうがいします。意外なところでは、鬱血を除去する働きもあること[※]。歯茎の健康維持などの口腔ケアにも向いています。そのおかげかはわかりませんが、今年の歯科定期検診では1年前よりも歯肉の状態が改善されていました。これは、うがいの習慣の副産物だと思っています。

また、真菌(カビやキノコ類)に対して強いのも特長です。私は、シンク下のカビ予防にも活用しています。ティートリーの精油を垂らしたコットンパフを扉に貼っておくと、シンク下にこもりがちなカビ臭が気にならなくなります。この方法だと目に付きやすいので、交換し忘れを防ぐことができます。

マウスウォッシュ、シンク下のカビ予防、どれも特別なことは何もありません。普段の習慣に精油をプラスするだけで、精油が勝手に仕事をしてくれるのはうれしい限り。しかも、いい香りを放ちながら働いてくれる。まさに、アロマテラピーの魅力の1つだと思います。

一方、ティートリーの香りに目を向けると、シャープで染み通るような香りは、たまに嗅ぐとハッとさせられるものがあります。何かこう、気持ちが引き締まらないとき、ティートリーの香りで目覚める感覚があります。

ティートリーは、ニキビやフケにも効果的です。単独だと香りのシャープさが際立ち過ぎて、スキンケアには少し使いにくいかもしれませんが、上手にブレンドして抗菌作用を生かしたローションやヘアトニックを作ってみてはいかがでしょうか。

今回は、ティートリーが主役のレシピ3種を紹介します。

◎ マウスウォッシュ(フタ付きのガラスビン100ml)

ウォッカ 50ml
ティートリー精油 5滴
レモン精油 5滴

ウォッカを計量して清潔なガラス瓶に注ぎ、精油を滴下します。
使うときは、小さじ1杯(5ml)くらいをグラスに注ぎ、水を適量(150ml程度)加えます。軽く混ぜてから、普通にうがいします。

◎ ヘアトニック

無水エタノール 5ml
精製水 50ml
ティートリー精油 4滴
ラベンダー精油 4滴
ローズマリー精油 2滴

◎ フェイスローション

無水エタノール 5ml
精製水 50ml
ティートリー精油 3滴
ゼラニウム精油または
フランキンセンス精油
2滴

 

ヘアトニックとローションは同じ要領で作れます。
無水エタノールを容器に注ぎ、次に精油を滴下します。水を加えてからフタをして、よく振ります。使う前もよく振ってください。

万能選手なラベンダーには細胞成長促進作用もあります。ローズマリーといえば、ヘアケアの代表選手。血行を促進し、ターンオーバーを促して健康な地肌作りに役立ちます。ハーブ調のさわやかな香りのブレンドです。

フェイスローションのブレンドは2種類。ゼラニウムには皮脂バランスをととのえる働きがあります。フローラルでやさしさがプラスされた香りに仕上がりました。フランキンセンスはアンチエイジングに効果的です。心が落ち着く、思わず深呼吸したくなるブレンドです。

私はスキンケアにティートリーを使ったことがあまりありませんでしたが、今回記事を書くにあたっていろいろなブレンドを試したところ、予想外に好みの香りに仕上がりました。特に、ティートリーとフランキンセンスは、大人っぽくて落ち着いた中にもシャープさが顔をのぞかせるステキな香りだと思います。

機能性の高いティートリー。みなさんもお好みのブレンドをみつけて、ぜひ活用してみてください。

※参考文献
『ハーブとアロマの薬理学』(川口健夫・著、講談社・刊)