私は、なにかしらストレスが溜まった時や、現実逃避をしたい時には、漫画をむさぼり読みます。少女の頃からずっとそれは変わらず。漫画を手にして、さあ、別世界にどっぷり浸かろうというあのワクワク感たら。

私の人生に影響を与えてきた少女漫画は沢山あります。オトナ買いができるようになった今、少しずつ私的少女漫画遺産として残すために買い集めております。娘に読まそうというもくろみもありますが…。

私の漫画歴はちょっと王道の少女漫画からははずれていますが、そこのとこはお気になさらず…。

「エロイカより愛を込めて」「日出ずる処の天子」「シャンペンシャワー」「シルクロードシリーズ」「イズァローン伝説」「陰陽師」…と好きな漫画は枚挙にいとまがありませんが、まずは誰もが知っているであろう、時空を超えた怒涛の大河奔流ロマン「王家の紋章」から揃えてみようと。

この年代を超えて愛されている、果たして終わりがないかも知れない漫画は、今の少女をも魅了するのであろうかと娘を使って?実験をすることにしました。

具体的に言うと、娘がテストでいい点を取ったら、まず「王家の紋章」文庫版を一冊ずつ買ってあげるというシステムにしました。ぜんぜんオトナ買いじゃないですね、すみません。ちなみに世間では子供がテストでいい点を取ると、お金やスマホを与えるという御時世だそうです。しかし、うちはそんなのやらない。3000年前の古代地中海世界が学べちゃう、少女キャロルがもてまくる乙女ゲーの原型とも言える物語がテストの報酬です。

案の定、娘はどハマりしました。そして改めて読み返した私もハマりにハマりました。12歳の多感な少女は、何度も何度も読み返しては瞳をキラキラさせながら、主人公キャロルとともにタイムスリップをしています。しまいには、口調までおかしくなり、「まてい…」とか「許さぬ〜」「おおおお〜」などと言っています。これはもう立派な「王族」(王家の紋章を愛する読者)です。

主人公キャロルはかなりのアクションをこなしながら、略奪される→モノにされる危機一発→命からがらエジプトへ帰還という展開ををエンドレスに繰り返します。

それぞれに絡む登場人物の濃すぎるキャラと、息もつかせぬ展開。しかもみんな命がけで己の望みを成就させようとする。狙われるキャロルはかなり身体がボロボロなはずなのに全然懲りない。

私が小学生になるかならないかの時代からの連載は、未だ同じテンションで続いていたのです。しかも大人になってから読んだ方が味わい深い。いろんな意味で驚異的な漫画です。作者様は今はかなりの御高齢だそう。張りに張った伏線をどうか全てクリアにして、この物語を是非全うして欲しいと切に願っています。あ、でも終わっちゃったらさみしいか…。