今回は夏本番に向けて、ひんやりとした感触のペパーミントのジェルを作ります。主役であるペパーミントは、スーッとした香りと共に涼感をもたらします。これは、ペパーミントの特徴成分であるl-メントールの働きによるものです。メントールは、湿布薬や歯磨き粉などにも含まれているおなじみの香料です。

まずは、ペパーミントのプロフィールを見てみましょう。

◎ ペパーミントのプロフィール

一般名 ペパーミント
学名 Mentha piperita
科名 シソ科
抽出部位
抽出方法 水蒸気蒸留法
主な産地 北米、フランス、ロシア、モロッコ、オーストラリア
香りの特徴 スーッとした清涼感とピリッとした香りの中にわずかにミルキーな甘さをあわせ持つ香り
主な化学成分 l-メントール、メントン、1,8-シネオール、メントフラン、リモネン、リナロール
作用 刺激(神経系、消化器系)、強壮(肝臓)、消毒、抗真菌、殺菌、抗ウイルス、鎮痛、解熱、冷却、加温、解毒(消化器系)、健胃、鎮痙、抗けいれん

【禁忌】妊娠中、授乳中は使用を控えてください。

おもしろいのは、ペパーミントには冷却と相反する加温作用もあることです。ペパーミント精油入りのトリートメントオイルでマッサージをすると、スーッとしたあとにホカホカとした感覚がやってきます。運動後にマッサージすると、筋肉痛の予防に役立ちます。オススメは、レモングラスとのブレンドです。

さて、ペパーミント1つをとっても、これだけ多くの作用がありますが、「すっきり」がキーワードだと思います。ペパーミントの香りは神経系を刺激し、頭をすっきりとさせてくれるので気分転換をしたいときにピッタリです。また、消化器系への刺激作用と健胃作用によって、食後にペパーミントのハーブティーを飲むと胃がすっきりとします(精油は飲用できません)。

精油にはさまざまな作用がありますが、適切な利用方法を知ってこそ生かすことができます。たとえば、消化不良で胃に不快感があるときはオレンジ・スイートやペパーミントがよいとされていますが、香りを嗅ぐだけでは効果はありません。この場合は、トリートメントオイルによる腹部マッサージが効果的です。精油の分子は小さいので皮膚から浸透しやすく、血液やリンパ液に吸収されて体内を巡ることで効果を発揮します。精油の作用を知ると同時に、使い方にも意識するとよいでしょう。

今回紹介するジェルは季節を意識したレシピです。ペパーミントのスーッとした香りと感覚、ジェルのさっぱりとした使い心地は、暑い夏にぴったりです。暑い夜の就寝前やシャッキリとしたい朝にさっと一塗りするのがオススメの使い方です。

◎ ペパーミントジェルのレシピ

・ジェル 20ml
・ペパーミント精油 2滴
・ローズマリー精油 1滴
・レモン精油 1滴

ビーカーにジェルを入れ、精油を加えて混ぜます。清潔なガラス容器に移します。保存は冷蔵庫でおよそ2週間。使うときは直接手で触れずに、小さなスプーンなどで適量取るようにしましょう。コンビニでヨーグルトを買ったときに付いてくるスプーンが便利です。

ジェルは手作りもできます。ただ、ダマができないようにするのにちょっとコツが必要ですので、簡単に作りたい人には市販のジェルをオススメします。オーガニック素材でできているジェルも売られています。

◎ ジェル基材のレシピ(およそ20ml分)

・キサンタンガム 豆さじ1
・グリセリン 小さじ1/4
・グレープシードオイル 小さじ1/4
・無水エタノール 5ml
・精製水 15ml

① グリセリンとグレープシードオイルを計量し、ビーカーに入れます。
② キサンタンガムを加えてよく混ぜます。この段階では完全には溶けませんが、ダマができなければOKです。
③ 無水エタノールを計量しておきます。精油を②に加え、さらに計量しておいた無水エタノールを少しずつ加えてよく混ぜます。無水エタノールは、①とは別のビーカーにあらかじめ移しておくと、混ぜながら少しずつ加えやすくなります。
④ 精製水を計量してビーカーなどにあらかじめ移しておきます。③に少しずつ加えると白濁しますが、よく混ぜながら水をすべて入れます。
⑤ 1分ほどよく混ぜ、ラップをして20分おきます。清潔なガラス容器に移して完成です。

キサンタンガムは、アロマテラピー専門店で売られています。クリームやローションなどに粘りをつけるときに使います。水に溶かすときにダマになりやすいので、最初にグリセリンに溶かしてからほかの材料を加えるのがコツです。

精油をジュニパー、グレープフルーツを各1滴、ペパーミントを2滴にすると、脚のむくみ用ジェルとして使えます。暑い季節にはオイルのべたつきが気になるので、さっぱりとした使い心地のジェルでマッサージするのがいいですね。